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披露宴もとても感動だった
お料理も美味しい
派手ではなかったけど、大人の二人にあった演出はとても素敵だった
だけど、新婦側の親族席には私とみつお君しかいなかった
「みつお君?ユキさんの家族は来ないのかなあ~?」
「ユキさんの家族はいないよ
ユキさんは施設で育って自分で大学いったんだ
今日はウチの両親呼ばれてたけど、父親は仕事で母親は顔出しにくいんじゃね?
どっちも欠席ってありえねえよな
だから、俺が式でユキさんと歩いたの」
ユキさん…家族いないのか
だからなのかな
みつお君をほっとけなかったのは
独りぼっちのみつお君を自分と重ねたのかなあ
少し、不器用な愛情表現はどうしたらいいかわからなかったんだね
哲っちゃん、ユキさんを一杯愛してあげてね!
「みつお君もさ~式出るなら言ってくれたってよかったじゃん
みつお君いないからハラハラしちゃったよ?」
ジロリと睨むみつお君
「みい、お前携帯見てんの?」
へ?携帯?
おそるおそる携帯取り出したら
メール17件たまってた
クロちゃんやともちゃんからもあったけど、みつお君から今日の詳細について数件あった
最後のメールには『アンポンタン』って
書いてあった
着信もあった……
「俺ユキさんと一緒にいなきゃいけなかったから、哲っちゃんにお前来てるか見に行って貰ったんだけど?」
ご、ごめんなさい…
ショボくれた私に
「次、メール24時間以内に返事してこなかったら、この前の続きヤルからな?
最後まで………」
『この前の続き最後までヤル』って…
カアー~と顔が赤くなってしまった
「お?段々みいは反応よくなるなあ~
よし、よし」
頭をグリグリ撫でられた
「キャア、髪ぐちゃぐちゃになっちゃう!」
ぎゃあぎゃあとしていたら
「よお~ 神宮寺~ 」
優也君がたっていた
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