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「みい……?どうした?」
めちゃくちゃ甘~く囁く
ホラホラ、言え!
口を尖らすみい
「………みい?」
みいの頬に手を優しく触れる
涙で潤む目
うぉっ!出たよ……
男を誘う『小悪魔光線』
だが、今はそんな事はいい
早く、言えっ!
「あのね………」
みいがやっと話し出した
新しいクラスに馴染めない事…
勉強が追い付かない事…
俺との時間があまりなくて寂しい事…
うん、うん
ぜ~んぶ想定内だよ?みい
笑いをこらえる俺
つ~か、女子からハブられてるの
やっと気がついたか?
遅くね?
原因は、みい自身にもある
裏表ないとこ俺は可愛いけど……
考えてる事丸わかりすぎ
ただでさえ『神宮寺光雄』の彼女なんだから注目浴びるってゆうのに、コイツ無頓着すぎ
色々聴いてくるヤツラに『ウルサイナア』って顔したんだろ?
しかも、西條がみいにチョッカイ出してんじゃね?
西條は、スゲエモテるから嫉妬されるだろ?
新参者のみいが、ハブられるのは時間の問題だった
ったく、軽くあしらえよな?
ウチの会食でもババアに挑発すぐされるし……
ニッコリ笑う俺
「みい……わかったよ?辛かったな…
今日は、俺も帰るからどうしたらいいか
考えよ?…待ってろ?」
部室に向かう俺に
「神宮寺君の彼女って、普通ね?」
チラッと声の方を見る
傘を持った女が挑戦的に見てくる
「私の方がアナタにはあうわよ?」
無視する
「私の事…知ってるでしょ?」
キツい顔 自分に自信ある高圧的なしぐさ
『神宮寺』程ではないが、コイツの親父は日本では有数の大会社の社長
『神宮寺』のおせっかいババアが持ってきている縁談の女
「アンタには、興味ねえよ」
悔しそうに唇を噛みしめているのを
鼻で笑い更衣室に入った
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