王子様の課外授業1

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綺麗な顔に甘い笑顔をのせた 派手男が ゆっくり俺にその顔を向ける 「誰、コイツ」 その視線が一瞬鋭く光る 「同じクラスの神宮寺光雄君 みいのマブダチだよ~」 口を尖らせる、みい 「初めまして」 爽やかに派手男と姉ちゃんに 微笑み みいの頭を軽く撫でる 「初めまして~みいの姉の 倉田 亜依でーす  こっちは、お隣に住んでる 榊 綾太 同じ高校の一年よろしくね 『みいとみつお』なんて なんだかお似合いだねあんた達」 感性が似ている姉妹だ 亜依さんは『着替えてくるー』と バタバタと二階に駈けていく 「ふーん」 派手男が興味なさそうに 俺をチラット見ると みいの食べかけの おにぎりに かぶり付く 「うま~」 「へー……」 おにぎりを持っている みいの手をとり 派手男が食べた上から かぶり付く 「本当だ!みいのおいし~」 交換こしよーといって 自分の食べかけの おにぎりを渡してやる ???の顔のみい ブハっと肩を揺すって笑いだす 派手男 ひととおり笑うと俺に近づき 小声で 「ガキだなあ~お前」 さらに肩を組まれる 「安心しな オレが狙ってんのは 姉ちゃんのほうだ ある意味 手強いぜ?この姉妹は」 じゃあな、と二階に向かう 派手男 いやリョウ…さん 振り向き俺に 「仲良くしよーぜ みつお君?」 と 悪い笑顔で去っていった
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