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梅雨も明け蝉の声もチラチラ
聞こえ出した
みつお君は夏の陸上大会が
近いため
最近はさらに遅くまで練習を
している
「はあ~ つまんないの」
期末も終わり夏休みを待つだけ
リビングのソファーに
寝そべってゴロゴロしている
「つまんないよ~」
「うるさいわね、みつお君と
どこかに遊びにいったら?」
おっとりしているお母さんが
イライラし始めてしまった
「だって~みつお君部活で
忙しくて遊べないんだもん」
「そういえば最近遊びに
きてないわねえ」
そうなのダ
みつお君はよく
遊びに来てくれる様になった
亜依ちゃんやリョウ君とも
仲良くなり四人で出掛ける事
もある
が、
最近は下校もひとりぼっちだ
「はあ~」
「もう しょうがないわね
じゃあ、来週お母さん
名古屋のお父さんの所に
行ってくるからみつお君を
お泊まりによんだらどう?」
「お泊まり?」
「そう 一泊位は時間とれる
んじゃない?
そうだ!リョウ君も呼んで
四人で楽しくやったら?
枕投げよくしてたわね~
あんた達…
女の子だけだから
男の子いたほうが安心して
お母さんも行けるし」
「ん~、忙しいから来てくれるかなあ~」
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