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確か、ここの広間の前に
『婚約披露パーティー』とやら
看板みたいのが立っていはハズ
その割にきらびやかなドレスを
纏った若い女性が多い気がする
「はあ~!」早く帰りたい
たぶん、この会場内で一般ピープルは
私だけだ
胸元や、背中が大きくでている
彼女らをみながら
疎外感?いや、これから起こる
静かなる批判に自然とため息がでた
「……それでは、僕の婚約者を紹介いたします」
(キ…キタ)
「みい、おいで」
悩殺的に甘い笑顔で手をとられ
片方の腕が私の腰に絡みつく
『何あれ!普通すぎ』
『いくつ?チビじゃん』
お嬢様達よ、駄々漏れしてますよ~
若きプリンスに促され
スポットライトの当たるステージ
へとノロノロ歩く
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