298人が本棚に入れています
本棚に追加
/513ページ
時刻はPM7時を少しまわった所
リョウ君が買ってきてくれた
花火をしに近所の公園へときた
「キレ~ね~」
と
はしゃぐみいは見る専門
「やらないの?」
打ち上げ花火をバンバンあげる
リョウ君が
「みいは 恐がりだから
線香花火しかできないんだよな~」
「だって、小さい頃
亜依ちゃんとリョウ君が花火振り
まわしてたら火傷しちゃって…
それから恐くなったんだモン」
いじけるみい
「や~ね~、
少しあたっただけでショ!」
亜依さんがリョウ君の打ち上げ
花火を手伝いながら言う
ぷうっと膨れるみい
「じゃあさ 一緒にしよ?」
手持ち花火を みいに持たせると
その手を握り一緒に火をつける
一瞬ビクッとし、空いてる手で
俺の腕を掴むが
静かな光りの輪を嬉しそうに見始める
「次は 一人でやってみな?」
花火を一本渡してやる
おどおどし 俺と火を交互に見るが
決心し 火をつける
シュワッとオレンジの花を咲かせた
「どうしよ~
めちゃめちゃ嬉しいー
ありがとーみつお君」
えくぼがでる笑顔を見せる
この世のどんな花火より
美しいって思った
最初のコメントを投稿しよう!