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花火も残り少なくなった頃
「「キャーっ!やっぱり陵太だ!」」
派手な格好の女達が
ギャーギャーとやってきた
「花火してんの?うちらも入れてよ」
「ヤダ」 不機嫌なリョウ君
「ええ~いいじゃん
ってか、今から遊びに行こ~」
「勝手に行けよ!うっせーな!」
腕に絡まる手を振りほどく仕種も
セクシーだ
「いいじゃ~ん
一回ヤッタ仲なんだし」
え?
「え~アタシともシタじゃん!」
リョウ君が軽く舌打ちをして
亜依さんをチラっとみる
みいに似ている邪気のない笑顔で
「いいよ~行ってきなよ
リョウは すごーくモテるんだよ
みつお君」
嬉しそうに自慢する亜依さん
「黙れ! 帰るぞ」
超絶 不機嫌なリョウ君に
促され 帰る俺達
とぼとぼ歩くリョウ君に
「幼なじみっていうより
完全に兄弟レベルだね」
慰めるつもりがトドメをさしてしまった
目で 人が殺せるなら
この一瞬で
俺はリョウ君に殺されたハズ
…ごめん
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