シンデレラレッスン4

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翌日 ……い、みい、起きて… 目を開けるとみつお君の顔が 近くにあった いつの間にかみつお君の お布団で寝てたらしい フニャッと幸せな気分になり みつお君の背中に手をまわす 「もーちょっと寝る~」 「みい、あの…起きて?」 え~~~ヤダよ~と みつお君の困った顔を見上げる 「おはよーございます!!! 美依、亜依!起きろ!!!」 ーーん?この声は…… ガバッと起き上がると 背の高いスーツ姿の ダンディーな イケメンが和室の入り口に立っていた 「お父さん? 名古屋の出張終わったの?」 「終わってないよ 夏休みだから迎えにきた お父さんと夏休みは名古屋で暮らそう?」 おとーさん…おとーさん… 「お父さんっ お父さん!」亜依ちゃんを抱き枕にしている リョウ君をふんずけたのも 気がつかず お父さんに飛び込んだ 「大好きっ!お父さん!」 ほっぺたにチュッとすると 苦笑して――お友達の前だろって 軽く、おでこをピンって弾かれた 「エヘヘ」 みつお君を振り返ると 見事に固まっていたが意識は 全て お父さんにもっていかれてた やがて亜依ちゃんが起きてくると 『おとーさん!』って抱きつき お父さんの取り合いになる 「困った奴等だなあ~」 って言ってるお父さんを 憎々しく見ているリョウ君 それからは、バタバタだった 名古屋の準備をする私たち その間、お父さんが朝食を作って くれて みつお君とリョウ君と 何やらお話していた みつお君は最初は緊張してた みたいだったけど きょとんとした顔していたから お父さんの事、気に入ってくれたの かなあ? 準備が終わる頃  ピンポーン と インターフォンが鳴った
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