シンデレラレッスン5

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インターフォンを探していると 『みい?…』 ハスキーなみつお君の声がする キョロキョロしていると ガチャンと門の鍵が開き 自動でスルスル開いていった 『そのまま、真っ直ぐ歩いてきて?』 う うん… どこから声するんだろ? 私の姿どこから見えてるのか ハテナのまま ひたすら 真っ直ぐに歩くけど  ずっと続く道は森の中 キツネに化かされたかと不安になる頃 やはり、おとぎ話でしか見た事の ないようなお城が見えてきた お城はいいすぎ? …でも高い棟はないけど やっぱりお城だった! でっっっかい玄関に着くと 重厚なドアが開き 中からみつお君が出てきた ?…みつお君? 日に焼けた肌 少しほっそりとした頬 色素の薄い髪や瞳は 同じだったけれど 綺麗なパーツを際立たせ 背が十センチ近く伸びた その姿は どう見ても女の子では なく 素敵な少年となっていた あわあわとする どうしよっ 私、デブになったのに! 「…みい?綺麗になったね」 少し低くなったハスキーな声 にうっとりしつつ 絶対うそだあって思ってたら  ぎゅうって ほっぺたを摘ままれた! 「い、いひゃい めつおくん?」
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