シンデレラレッスン6

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両腕を掴まれソファーの 背もたれに押し付けられる 「帰さねー」 掠れた声でささやくと 抱きしめられた 「み、みつお君?」 「……ウソツキみい 沢山思い出 作ろういったでしょ? ……電話位してくれたってよかった じゃん 寂しかったのは俺だよ?」 ………そうだった!アルバムを見て 『いっぱい楽しい思い出作ろう』 と、いったのは私だった… 「ごめんね」 しゅんとする私の髪を撫でてくれる 「いいよ、もう ボスキャラ…じゃなくて お父さんじゃ勝ち目ないし いっぱい、甘えられたんダロ?」 「うん」 嬉しくなって照れ笑いする 「じゃあ、仲直り! みいは俺が起きるまで 枕になりなさい!」 いって、私の膝に頭を乗せる みつお君  その髪を撫でていたら 私もいつの間にか寝てしまった 静かな幸せの午後のひととき その夜 私は最大 最悪な目にあうが… それまでの、優しい時間だった
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