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カチャカチャと
冷たそうな和風美人さんが
新しい料理を運んでくれた
「お口に合いますか?」
私をチラリと見る目が暖かかった
「はい…とても」
味など分からなかったが…
和風美人さんはクスリと
笑い「ありがとうございます」
と残し去っていった
そういえば、あの人が強引に
お食事に誘ってくれたんだった…
「みつお君、今の人って?」
小声でお隣のみつお君に聞く
「小仲 ユキさん『神宮寺』の
家の秘書兼執事みたいなヒト
なんでも出来るよ」
凄い…キャリアウーマンかあ
あ!哲っちゃん言ってた
『ユキさん』ってあの人の事だ!
思わぬ所へ味方が現れた
気分になり嬉しくなった
「ねえ、倉田さん?学校では
みつおさん どんなご様子?」
突然 みつお母に声をかけられた
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