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「神宮寺 光雄くん?
私、倉田 美依っていいます
みいとみつおだね~
よろしくね」
中学二年生のクラス替えで
お隣に座った男の子
この学校は、小学校からもち上がりで
ほとんどの子が顔見知りだった
今年から編入してきたという
神宮寺君は、身長が165センチ位で
女の子にも見える可愛い顔
名前も、何だかゴロが合うと
勝手に親近感を覚え
ぐいぐい話しかけてしまった
神宮寺君は『キョトン』と
した顔で見つめ返すだけだった
急に恥ずかしくなり
慌てて謝る
「ご、ごめんね!神宮寺君!
私、図々しかったね」
ますます、『キョトン』
とした顔をした神宮寺君は
「何が?」
と、少しハスキーな声で返してくれた
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