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――――うっうっう…ヒックっうう
本当に泣くまでコチョコチョ
しやがったリョウ君に
『めっっ』って怒ってくれ
亜依ちゃんが頭を撫でてくれる
「亜衣ちゃん、私ダメな子?」
みつお君のお父さんの
『アアイウコ』……
で かなり落ちてる
なけなしの自尊心が地下深く
まで沈み、地下のマグマで溶かされそうになってる
ピタッと手をとめ亜衣ちゃんが
「ダメな子かって聞かれたら
そうかもね~!ねっリョウ?」
「そうだなあ…勉強も運動も
イマイチだしなあ~…」
「特に取り柄もないしねえ…」
「小3までオネショしてたしなあ」
まるでイキの合う夫婦漫才の
よーだっ……
イジケル私に亜依ちゃんが
「でも、みいはいい子だよ!」
リョウ君が私の頭に手をのせ
「そうだな みいは大丈夫!
いい子だよ」
優しい色の瞳に私がうつる
「みい…『神宮寺家』で何か言われた
んだろ? 価値観の違うヤツらに
何言われたって無視しろ!
お前の良さはオレ達がよくしって
るよ!みいの友達は、みつおだろ?
みつおの家族じゃねーだろっ?」
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