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いつも二人で過ごす時間
休み時間やお昼休み
放課後の教室に『彼女』が
入ってきた
――――それを許してしまったのは私だった
「ねえ、倉田さん
神宮寺君と付き合ってるわけ?」
トイレで6~7人の女子に囲まれ
突然いわれる
「え………付き合ってるわけじゃないよ?」
「ふ~ん 神宮寺君好きな子が
いるっていってだけどアンタ
じゃないんだ!」
え?好きな子?…
「ってゆーか、付き合ってない
ならうろちょろしないでよ!」
ち、ちょっと待って
「私、みつお君とは友達だよ!
一緒にいたいよ?」
「ふ~ん、じゃあリオも入れて
あげなよ!っつ~か…
ちゃんと告白したのに
アンタみたいなのいると
本当 うざい!」
うざい………………
ショックだった
付き合ってなかったら
一緒にいられないの?…
でも、みつお君に『好きな子』が
いるということもショックだった
私、聞いてないよ
みつお君の『好きな子』に
とっても隣に女の子がいると
嫌なんだろうな…
それからは なるべく
二人きりにならない様にした
みつお君も男子といる事も
多くなり
自然と離れる時間が増えた
だけど、放課後の教室は
私だけのものだったはずなのに―――――
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