シンデレラレッスン7

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「みい、昨日はなんで先帰ったの?」 朝の教室 みつお君が口を尖らす 「ごめんね 用事があって」 少しの後ろめたさで顔を背けた 「あのね?今度から 放課後はリオちゃんと帰ってくれる?」 「はっ?」 みつお君の穏やかな顔が少し ずつ変わっていく 「あのね?その…みつお君と 仲良くなりたい女の子は 一杯いるんだよ?私がベッタリ してたらお友達増えないし…」 「俺は みいと帰りたいんだ! っつうか、用事ってクロと遊ぶこと?」 なんで知ってンだろ? 「カラオケから出たとこ見たって ヤツが教えてくれた」 みつお君の顔に息を飲む 無表情だけど… 暗い冷酷さをその内に秘めた… その眼だけが腹を空かせた 肉食獣の様にギラギラさせていた 「クロちゃんとは偶然あったの… それにみつお君… 好きな子いるんでしょ? その子…誘って帰りなよ」 そういって教室を飛び出す 廊下を走り  人気の少ない 階段下に潜り込む ―――――ナニアレ~!ナニアレ~!   メチャクチャ怖かった~!  っていうか、友達やめようって  いってる訳じゃないんだし  実際に私お邪魔だしさ~  逆ギレじゃん みつお君 「何やってんだ?みい」 クロちゃんが人懐っこい顔して 覗きこんでいた
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