シンデレラレッスン7

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その日はみつお君と顔を合わせずら くて さりげなく避けてしまった 他の女の子と話しているみつお君も 見たくなかった お弁当も一人で中庭で食べて 休み時間は図書室をぶらぶらして 放課後になると  クロちゃんと待ち合わせしている 校門へと教室を飛び出した はあ~何やってんだ………私 少し肌寒くなってきた10月の 空を見上げた やがて近くに人の気配がして 『帰るよ』と腕を掴むその人の声は ――――――――ハスキーボイスだった 「えっ!みつお君?なんで?部活は どうしたの?」 「休んだ…………それとクロは来ないよ?」 ニヤリと笑う ーーーーどうゆうこと? そのままグイグイと手を引かれ いつもと違う帰り道 こっちはみつお君ン家だ 私の本能が黄色の点滅信号を送る 「み、みつお君?ごめん 今日は用事があって帰らないと いけないの」 ピタッと止まり爽やか顔して 振り返る 「へ~~?どんな?」 ーー怖いって! 「えーと…お母さんが お友達と出掛けるから…その ご飯の仕度しないといけなくて……」 嘘ではない!いつも適当に食べては いるが…… 「そう、じゃあ みいの家いこ? 手伝うよ~!話もあるしね……」 ニッコリ笑うみつお君に自宅まで引きずるように連れて行かれた……
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