王子様の課外授業4

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初めはみいに妬いて欲しかった それだけの軽い気持ちだった 二学期が始まると何度か呼び出された… 『好きです』 やら 『倉田さんとは付き合ってるんですか?』 やら   爽やか顔で適当にあしらってたが しつこい女が一人いた 隣のクラスの『リオ』ってヤツ 『好きな子がいる』といったはず 断っても 断っても 仲間引き連れグイグイきた みいも気付いた 何かいわれたか? 俺に 少し距離をとるようになった でも、ほっといた 少しは『俺』を意識させたかった その内… みいとの時間にも『リオ』は 入ってきた 迷惑だったが様子をみた 明らかに不機嫌のみい 少しは意識してるか? 俺だって男だぞって内心 ほくそ笑んでた だけど…放課後 俺達の時間にいたのは『リオ』 だった 「みいは?」 「帰ったよ~みつお君よろしく なんていってた今日は二人で帰ろう?」 すり寄る『リオ』 「はあ?………… つうか、お前 消えろ! 二度と俺達の邪魔すんな うろちょろしたら お前の仲間も家族も潰すからなあ!」 固まるコイツを置き去り みいの家に向かう 途中で同じクラスの男達に会 った  俺見て『はっ!』とした顔している 「何だよ?」 男達が オズオズと 『倉田、クロと一緒にいたぞ………』 上目遣いに答える ―――――クロ?
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