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葉瑠「あ~、ダルい」
俺の名前は神村葉瑠(かみむら はる)。
今年から中3になった。
今日は新しいクラスが発表される始業式。
特に興味はないが、一応気になってはいた。
葉瑠「お前もダルいだろ?刃?」
刃「俺は~眠い」
葉瑠「言うと思ったよ」
今、俺と一緒に登校しているコイツ。
コイツの名前は朔魔刃(さくま じん)。
去年同じクラスだった俺の友達。
葉瑠「何でんな眠いんだよ?」
刃「昨日寝たの2時だし」
葉瑠「午後2時?随分早く寝たなぁ」
刃「は?お前、頭おかしいんじゃない?午前2時に決まってるしや!」
葉瑠「分かってるっつの。冗談だよ。冗~談」
刃「んなつまんねぇ冗談、俺はもとめてない」
葉瑠「はいはい。すいませんでした~」
刃「そのふざけた態度」
葉瑠「あ~もういいから。早く学校行こうぜ?」
刃「あ?後ろから走ってくるあの醜い人間は・・・」
庵「うぃ~っす」
後ろから来たこの男。
名前は平井庵(ひらい いお)。
とにかくテンションの高いヤツ。
葉瑠「あれ?刃、コイツのこと知ってる?」
刃「え、ちょ、知らない」
庵「僕だよ~」
葉瑠・刃「キモッ!!!」
庵「はっは(笑)その態度」
葉瑠「あれ、ちょ待って。刃、コイツ臭い・・・」
刃「ヤバイ、葉瑠逃げるぞ!」
俺と刃は学校まで走り出す。
庵「待てコラァ~!はぁ~」
庵が走りながら息を吐く。
葉瑠・刃「ヤバイ、臭ッ!!」
庵「あれ?坂の上にいんのタカじゃね?」
葉瑠「あ、孝だ」
刃「孝ろ~」
三矢「『ろ』を付けんな!」
坂の上で、俺達を待っていたのは三矢孝(みつや たかし)。
コイツも俺の友達だ。
葉瑠「それより三矢、逃げないとやべぇぞ!」
刃「庵が来る!」
三矢「うわっマジだ!臭ッ!」
庵「はぁ~」
庵が再び息を吐く。
葉瑠「刃、ダッシュだ!」
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