新学期

3/10
前へ
/10ページ
次へ
刃「もう疲れた・・・」 庵「俺も疲れた。ハァハァ・・」 刃「臭ッ!!」 庵「まだ言うのかよ」 刃「いや、マジで臭いから」 庵「臭くねぇべ~。ちゃんと風呂入ったしや~」 刃「え?何言ってんの?風呂に入ったくらいじゃ、お前の臭いは消えねぇよ」 三矢「洗剤を頭からかぶるくらいしないとね」 庵「どんだけだよ。ぜってぇコイツら頭イッてるしや。なぁ、葉瑠?」 葉瑠「キモイ、臭い、うるさい、アゴ!」 庵「うわっヒド!」 刃「葉瑠、葉瑠」 葉瑠「ん?」 刃「ナ~イス♪」 葉瑠「だべ~」 庵「馬鹿かっての!」 三矢「庵、馬鹿はお前だろ?」 庵「んだ~、朔魔なんて『さ』をとったらただの熊だべ!」 刃「あぁ~ん?」 庵「やんのかコラァ?」 刃「殺す!!!」 庵「やべぇ!」 刃が庵を追い掛け、また走り出した。 葉瑠「三矢、クラス表見てこようぜ」 三矢「馬鹿はほっとくか」 庵「うお~」 刃「臭ッ!!!」 遊んでいる二人をほっといて、俺達はクラス表を見に行く。 葉瑠「俺達は~」 三矢「んだよ、みんな一緒じゃんか」 葉瑠「俺と刃と三矢はいいとしても~、庵は・・・」 三矢「臭い~」 葉瑠「まぁいいんじゃね?」 三矢「消臭剤持ってこないと」 葉瑠「庵の席の周りに敷き詰めとくべ」 三矢「ついでに机の上に花のせておくべ」 葉瑠「とにかく教室行くか?」 三矢「誰も来てねぇだろ?」 葉瑠「立ってるより、座ってる方がいいじゃんよ~」 三矢「お前はファッキンデブだからだろ?」 葉瑠「お前、最低なヤツだな!」 三矢「はぁ?本当のことだろ?」 葉瑠「まぁいいや。教室行くぜ」 俺は、刃と庵を呼んだ。 葉瑠「お~い刃、教室行くぜ~」 刃「教室~?分かった」 庵「おう!」 三矢「庵は来なくていいよ~」 庵「何でや!」 葉瑠「早く行こうぜ~」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加