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葉瑠「お前が泣くワケねぇ」
鉄也「いやいやいや、それはないっしょ!俺だって泣くんだから」
庵「鉄、嘘つくなって」
鉄也「うるせぇ!てめぇはだまってろ!」
庵「何で!?」
鉄也「なんとなく」
庵「なんとなくかよ!」
そこに、去年担任だった速水千里(はやみ ちさと)先生が入ってきた。
速水T「てっつやく~ん」
鉄也「あ、先生。おざま~す」
速水T「さっきさ、すんごい余裕で教室入って行くの見たけど、時間ギリギリだったよね?」
鉄也「あれ?そっすか?でも、間に合ったんならOKじゃないですか~」
速水T「ふ~ん。まぁいいけど。じゃあ皆席について~」
庵「え?今年も先生担任なんですか?」
速水T「え?違う違う。朝だけだよ。朝だけ」
鉄也「良かった~」
速水T「なに、その良かった~って?酷いなぁ~」
鉄也「あれ?声に出てましたか?まいったなぁ(笑)」
速水T「もういいから、早く席に座んなさい」
鉄也「うぃ~っす」
葉瑠「は~い」
刃「俺ここだし」
葉瑠「そうだっけ?」
刃「そうだし!」
葉瑠「へぇ~。ま、いいや」
刃「頭おかしいんじゃねぇのか?お前」
葉瑠「おかしくねぇよ」
それから10分程度、今日の予定について説明を受けた。
速水T「は~い、じゃあ体育館に移動!」
葉瑠「先生~」
速水T「ん?」
葉瑠「結局担任は誰スか?」
速水T「あ~、教えてもいいんだけど。後のお楽しみね」
葉瑠「いや、別に楽しみじゃないですけど」
速水T「まぁいいから、早く体育館行って」
葉瑠「は~い」
それから始業式。
予想どうり、担任は速水T。
去年と変わらず、またつまんねぇ1年になりそうだ。
葉瑠「結局、速水Tじゃん」
刃「つまんねぇ~」
葉瑠「楽しみなのは、修学旅行ぐらいなもんか」
刃「修学旅行?そんなもん行きたくもねぇ。家でゲームしたい」
葉瑠「また格ゲーか?」
刃「お前、格ゲーなめんなよ!」
葉瑠「いや、別になめてねぇし」
刃「フッ、頭おかしい」
葉瑠「でたよ。毎度お馴染の決まり文句」
刃「つ~か、マジ帰りたいんですけど」
葉瑠「帰れ!」
刃「え?帰っていいの。なら、俺は遠慮なく帰るぜ」
葉瑠「駄目だし!」
刃「ハァ?今お前、帰っていいって言っただろうがよ!」
葉瑠「冗談だっつうの!」
刃「はぁ~あ、まったくコイツという男は」
葉瑠「ほら、もうちょいで校長の長話も終りだ」
刃「無駄になげぇし」
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