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「あまり厳しい口調で言わないであげて下さい、お父さん。
鳥飼くんはおばあちゃん子なんです。
緊張をほぐすために念仏や呪文くらいは唱えます」
「うん?そうかね?
お前はよく気付いたね。
いつの間に鳥飼さんと、そんな突っ込んだ事情を話したんだい?
まあそうだな、響一郎が言う通り、おばあちゃん子ならしかたないか」
一体、この親子は“おばあちゃん子”を何だと思っているのか?
響一郎と校長は互いに顔を見合わせると、
魅亜の奇妙な行動を納得したように頷き合った。
「ダメなんでしょうか」
「む?ダメとは何がだね?」
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