序章───────起源の章

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序章───────起源の章

────────西暦2XXX年、全世界の首都を激震が襲った。マグニチュード測定不可、推定震度10超と過去に全く例のない悪魔の所業のごとき【魔震(ましん)】であった。  天文学的に惑星ひとつ消滅する規模であったにも関わらず【魔震】による被害ゼロという不可思議な出来事だった。  しかし【魔震】後に【空間の歪み】が不定期に発生し、そこから【異形《いぎょうの者】が出現する異常現象が世界各地で多発する。彼らの中には、知能が高く地上の生物に取り憑く【憑依】や同化して根を張る【寄生】する【能力】を持つ【モノ】があり【人間】は、格好の標的だった。  【人類】はこのまま【異形】に乗っ取られるかと思われたが、【異形の者】と交戦、殺傷等の接触のある者たちの中に【異形】に対抗しうる【異能力】を【開花】させる者たちが現れた。  その【異能力】を得た者たちを【超人】と認定し、各国は【超人】を管理する【ギルド】を設立した。  そして、日本では内閣に属さない独立機関の【夜狩省(よがりしょう)】という行政機関が【ギルド】の管理をしている────────
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