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ここは何もない黒の世界。争いと暴虐の成れの果て。そこに青年は立っていた。姿だけ見れば青年という出で立ち。青年の立つ場所は命を失った者達の…屍の山だった。面白いように積み上げられたそれは、青年の行為によって積み上げられた物だ。青年はいつからかこう思うようになった。
何故、オレは生を奪う必要があるのだろう?
それはあまりにも唐突な思い付き。気紛れでしか無い。そう青年は死神だった。これまでは
他の種族はどうなのだろうか?
どう生き、何を考え、何のために生きているのだろうか?
見たい…見てみたい…
青年は黒い世界を飛び出した。
これは
生を奪う事しか知らなかった元死神と
これから出会う一人の天使との物語…
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