序章

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『おやすみ』 『おやすみ…ふふ』 『何?』 『ん?どうせまた切らないんだろうなと思って…』 キミがそう言って笑う。 『そんなこと言って自分も切らないくせに』 『私は昨日切ったじゃない。今日はリョウタの番!』 『えー!僕が切ったんだよ!』 『違うよ、私だもん』 『僕だよ』 また昨日と同じやりとりを繰り返す。毎日毎日、飽きもせずに同じやりとりをキミとしてるね。 でもそんな毎日がとても大切なんだ。だって明日も同じやりとりをするために、必要な時間だから。会えない時間を惜しむように僕たちは会話を続ける。 ああ、こうしてキミとの時間が増えるたび僕の想いは募っていくばかり。キミを想う気持ちで一杯になっていく。 本当はもどかしい。キミをぎゅっと抱き締めたいよ。
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