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「うわぁぁ....。」
今僕はとっても興奮していますっ..!
何でって??..ふふふっ。
それは、
見渡す限りの、本!本!本!!
という、これまた人生初の本だらけのところにやって来ているからですっ!!
こーゆーとこ、きてみたかったんだよね..!
きょろきょろと回りの本を見て回りながら自分のよみたい本を探した。
「ーーーーーあっ!」
ーーーーーあれはっっ!
一度読んだことあるけど、まだ僕はちいさくて全部
は読めなかったフランス語の本っ!!
読みたいなぁ....。
でも、届くかなぁ..??
その本は棚の一番上にあって、背伸びしても、
「んーーっ。」
ジャンプしても、。
「てぃ!..てやぁっ!!」
..届きません。全く届きそうにないです。(泣)
くそっ。160㎝もあれば、届くはずなのにっ!!←そんなにないです。笑
んー。。諦めるかなぁ..(泣)
でも、見たかったなぁぁ..
ーーーーーひょぃ。ーーーーースッ。
..へ??
「....これ、見たかったんじゃねぇの?」
不意に後ろから手が延びてきたと思えば
今さっき僕がよみたかった本をスッと差し出された。
....受け取っていいのかなっ??
あっ!その前に、お礼しなきゃだよねっ!!
「あ、あのっ!!
どうもありがとうございましゅっ..!!」
....カァァァァーーっ。
どうして、こう、大事なところで噛んじゃうかなあっ僕っ!!
真っ赤になった顔を俯かせ、一人であわあわしている僕に、親切な男の人はぷっと、笑った。
「顔、真っ赤..。」
ぬぁぁっ!////み、見られたっ!!///
「で、この本で、あってんの??」
男の人は何事もなかったかのようにまた本をずいっと
差し出してくる。
「あ、ありがとうございます!あってます!!」
と、受け取ろうとすると、ふとその人の手に結構大きな切り傷があった。
バイ菌..はいっちゃう..
そう思った僕はすぐに鞄の横ポケットのなかに手を突っ込み、
朝、ドジな自分のために一応持っておいた絆創膏を取りだし、ペタッとその手に貼り付けた。
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