[1]初めてだらけの日

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「あ、あの、バイ菌..はいっちゃうので、これ一応つけておいてください..ね??」 「..!!」 僕がそう言うと、その人は顔を真っ赤にして、急に、 「..お前、名前..は??///」 なんて、聞いてきました。。 なんで、名前なんて聞いてくるんだろっ?? 「か、神崎 翠..ですっ..」 不思議に思いながら呟くように名前を言うと、その男の人はハっとした顔をして一瞬綺麗に笑った。 ーーーーードキッ。 一瞬見せた笑顔が僕の心臓を、大きく鳴らした。 なんで、だろ。 ドキって、え。あれ。?病気....?! 「え、えっと、..。」 「....そうか、わかった。じゃぁ、またな。」 と、僕がどもっていると、男の人は僕に押し付けるようにして本を渡し、そそくさと踵を返して出ていってしまった。 な、なんだったんだろう....??
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