[2]子猫、オオカミに捕まる。

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[2]子猫、オオカミに捕まる。

~蒼side~ ....ねみぃ..。 授業しねぇんなら、いちいち学校来る必要あんのかよ..。 「おぉ~っす!はよっ!蒼!」 ..おもぃ。うるさぃ。 ..なんで朝からそんなに元気なんだよ。 俺は普段、低血圧で、朝なんて頭まわらねぇのに。 あ~。ねみぃ..←2回目。w 「蓮。重い。どけ。」 「ちょっ、おはようとか、ねぇの?w」 「....はよ。」 「おう!」 はぁ。まったく。こいつはいつもいつも、俺に突っかかってなにが面白いんだか..。 「おはよう。蒼。いつも通り、眠そうだね?」 「あぁ。光輝か、わりぃが、こいつどかしてくんね。」 「うん。ーーーーードスッ」 「ゲフッ..ちょっ、脇腹殴んなくてもよくねっ?!!」 と、これまたいつも通りな朝のスタート。 今、脇腹殴られたのが高山蓮(たかやま れん)。 殴ったのが、長瀬光輝(ながせ こうき)。 二人は、俺の..。なんだ、その..あれだ。 ....分かれ。←(友達って言うのがはずかしいw) コイツらは信用しているし、まぁされている自覚も あるから、つるんでいる。 中1からの付き合いで、それなりに大事な存在だと 言える。 まぁアイツ等にはこんなこと死んでもいってやらね ぇけどな 成り行きで3人で教室に向かうことになって歩いて いると途中で道下(担任の先生)に声をかけられた。 「櫂谷ぃ~!!悪いがLH終わったら頼みたいもんあるから、職員室よってくれ~!」 ......はぁ..めんどくせぇ。 「わかりました。」 夜の町では黒狼なんて呼ばれているが、。 学校では、先生からの信頼もあるし、それなりにいい奴で通っている。 学校で柄悪くしてると後々面倒だからな。 渋々、頼みを受け入れて俺たちはまた歩みを進めた。
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