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ーーーーーガラッ
..静か、だな。
誰もいねぇのか??
ま、そりゃそうか。この学園に図書室利用するやつなんざ、そうそういねぇもんな..。
いや、だが、いつ来ても..無駄に広いな..。
はぁ、さっさと置いてくるか。
ーーーーー『ていっ、。ーーーーーてぃゃっ..』
ーーーーーあ?誰かいんのか?
不思議な声がする方に行ってみる。
....なに、してんだ..??
見てみたら、小さい奴が届きそうにもない一番上の棚にてを伸ばし、飛び付いている。
..あ~..しかたねぇな..
俺は渋々、届かない本をガン見しているやつの方へ行き、取ろうとしていたであろう本を取って差し出した。
ーーーーーひょぃ。ーーーーーーーーーースッ
「これ、取りたかったんじゃねぇの?」
そう聞くと、そいつは、カミカミな礼を言ってきた。
ありがとうございましゅって..。
しかも、噛んで..
ふっ..
「顔..真っ赤。」
ちょっと、可愛いな。
って、なに考えてんだ..
取り合えずさっさと書類置いて帰って寝よう..ねみぃ。
そんなことを考えながらもう一度本をずいっと差し出すと、
そいつは顔を真っ赤にしながら本を受け取ろうとしたが、次は急に鞄のなかを漁りだした。
そして、取り出したのは、絆創膏。
それを、本を持っていた方の俺の手にペタッと貼りつけた。
..?..あ、前、ヤりあったときに擦っちまったとこか。
でも、なんで..。
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