[2]子猫、オオカミに捕まる。

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ーーーーーガラッ ..静か、だな。 誰もいねぇのか?? ま、そりゃそうか。この学園に図書室利用するやつなんざ、そうそういねぇもんな..。 いや、だが、いつ来ても..無駄に広いな..。 はぁ、さっさと置いてくるか。 ーーーーー『ていっ、。ーーーーーてぃゃっ..』 ーーーーーあ?誰かいんのか? 不思議な声がする方に行ってみる。 ....なに、してんだ..?? 見てみたら、小さい奴が届きそうにもない一番上の棚にてを伸ばし、飛び付いている。 ..あ~..しかたねぇな.. 俺は渋々、届かない本をガン見しているやつの方へ行き、取ろうとしていたであろう本を取って差し出した。 ーーーーーひょぃ。ーーーーーーーーーースッ 「これ、取りたかったんじゃねぇの?」 そう聞くと、そいつは、カミカミな礼を言ってきた。 ありがとうございましゅって..。 しかも、噛んで.. ふっ.. 「顔..真っ赤。」 ちょっと、可愛いな。 って、なに考えてんだ.. 取り合えずさっさと書類置いて帰って寝よう..ねみぃ。 そんなことを考えながらもう一度本をずいっと差し出すと、 そいつは顔を真っ赤にしながら本を受け取ろうとしたが、次は急に鞄のなかを漁りだした。 そして、取り出したのは、絆創膏。 それを、本を持っていた方の俺の手にペタッと貼りつけた。 ..?..あ、前、ヤりあったときに擦っちまったとこか。 でも、なんで..。
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