[1]初めてだらけの日

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「みどりぃ~~~!♪ おはよぉぉ!今日はいいてんきだなぁ! ほら!ママも今日は1段とるんるんだぞー!♪」 只今7時。 僕がいつも通り1回のリビングにトコトコ降りてくると、 早朝のテンションとは思えない元気なパパの声とママのとも思われる鼻唄がきこえてきた。 「どうしたの、?今日は二人ともいつもよりテンションが高いね??..いつも高いけど。。」 と、僕が普段とちょっと違う二人に尋ねてみると、 「そりゃぁそうだろ~! なんてったって今日はーーー」 と、パパがいうとそれに割り込むように、 「翠の学校デビューなのだから~~♪♪!」 と、ママが鼻唄混じりに言った。 「....え???」 何て言ったのかな。 がっこ、。?? がっこって、学校..。? 鳥さんのカッコウじゃなくて..?? 僕が困惑しているうちにママがベーコンハムエッグをテーブルの上におき、パパが大きな箱を持ってきた。 「この箱の中に今日から行く学校の制服と翠の寮の部屋鍵、あと、案内表とか色々入ってるからね♪」 と、パパののんきな声が聞こえてくる。 だけど、混乱している僕にはまだよくはっきりとわかっていなかった。 っていうか..いま、ちょっとおかしなこといったよね?? ..寮ってなにさっ?!?! 「ちょっ..!僕、意味がちゃんとわからないんだけどっ?!」 「「何がわからないの??」」 と、口を揃えるふたりに、 「学校にいくの??!僕が??!」 と、聞くと、 「「うん。」」 と。 「寮ってことは一人になるの??!」 と、きいても。 「「うん。」」 と、返ってきた。 これは、。なんというか。。 今、僕、人生で初めてを一気にたくさん味わってるよ..。 助けて..ことりさん。。←笑
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