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「私が不幸になったのは、あなたが間違えたからですか?」
アレクは絶望して嘆いた。
「そうだ。それが答えだ。だが、お前の人びとを救おうとした勇気を評価して、ここから出してやろう。それから。次こそは、次こそは、幸運の運命を授けるからな」
そういうと、天使と運命が消え、鉄格子が音も無く開いた。
アレクは立ち上がり、
「人間にできることは、ただ精一杯運命を信じて生きていくしかないのだな」
アレクはまた旅へと出た。
おしまい
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