生い立ち

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顔を掴まれ確認される。それで起きている事がバレれば、また、凄い剣幕で父に罵倒されるのである。 そしてその横で母が無表情でただ座っている。 私を庇うでもなく、父を諌めるでもなく、ただ、黙ってるだけ。悲しかった。 そういう事がたびたびあった。 今にして思えば、そんなに見られたくないなら、そんなことしなければ良いのである。全くデリカシーのかけらもない呆れた親…。 そして小学4年になった頃、私は子ども部屋で寝るようになったのだが、そうなると、これ幸いとばかりに大声を出して行為に及んでいたのである。全くデリカシーのかけらもない親…。
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