序章

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事件が起きた、何進が宦官により殺害されたのだ、諸公の招集を察知した宦官は偽の勅(皇帝直々に下す最も権限が強い命令)で何進を宮中に誘い込み、宦官達は何進をその手で殺害したのだ、まさか何進も去勢された宦官達が自ら太刀を持ち自分を殺そうとするなぞ想像もしなかっただろう。 何進の死、つまり大将軍の死、これを好機と見たのが袁紹である。 袁紹は宦官が何進を殺害した事を大義名分として、自らの配下の兵数百名と供に宮中に切り込んだ。 去勢された宦官には髭が無い、宮中の髭の無い者達(つまりは宦官)はことごとく袁紹に殺された。 だが宦官の中にも知恵者は居た、彼等は皇帝と協皇子(つまり皇位継承権のある二人を)連れて馬車で洛陽から逃亡。 そしてその馬車が真っ先に出会った軍勢を率いていた将軍こそが董卓だったのだ。
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