序章

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健斗「って、それよりもさ、あんなに大声出すことないだろ!?他の人からすっごい見られたんだぞ!」 歩美「へへー、だって聞こえないんだもんね。後、私も見られてたからおあいこってことで!」 健斗「はぁ…まったく。で、どうしたんだ?」 歩美「?どうしたって?」 健斗「あー、なんで大声で俺を呼んだんだ?」 歩美「あ!それ?健斗が外に出てるの珍しいなーと思ってね。で、今から私とえぞしかビーチに行こうよー」 健斗「あ、歩美と二人で?」 歩美「嫌?私も暑いし、健斗もさっきまで暑すぎて死にますーみたいなかおして歩いてたからちょうどいいと思うんだけど」 いや、そうなんだけどさ… 女と二人っきりで海水浴ってなんかデートみたいだよな…いや、俺としては嬉しい限りだけどね ただ恥ずかしいから今回は断っておこう…うん 健斗「なんだそりゃ…だが残念だな歩美…俺も今からビーチに行く予定があるのだ!あそこのな!」 と言い、先程見つけたビーチを指差す。どうだ、これで誘えまい! 歩美「?えぞしかビーチ?」 健斗「えっ」 しまった…あそこえぞしかビーチって名前だったのか! 逃げ道がなくなった…仕方ない 健斗「あ、いや、うん。素直に行くって言うのが恥ずかしかったから、ちょっとした意地悪?うん」 歩美「あはは、健斗ってどんどん可愛くなっていくね、今度はツンデレなの?」 健斗「は、ははは…は」 そう言われ、俺は乾いた笑いしか出なかった。
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