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テンション、上がりまくりのシバが詳細情報を欲しがる。
「なんなん? ソレっっ!!!!
りょーちん、なんなんっ?!!」
静かにしいやって、シバを制してから、オレは小声で、今朝の教室でのスヅとの再開の下りから、授業中のデコシャー(※)を始めとするカァイイ仕草など、掻い摘んで教えた。
(【一口メモ】※デコシャー・・・りょーちん的に、デコでシャーペン押す事をそう呼んでいる。ガン(顔)シャーには、この他、アゴシャー等のバリエーションがあるが、後日、スヅの下唇とアゴのギリギリラインで押す『キスシャー』を目撃、「エエもん見してもろたー」と、りょーちんは願い事一つ叶ったばりの有頂天になった。
因みに、キスシャーは実際すると、ちょっと痛い。)
「もうオレ、心臓、鷲掴みや。
この数年のストイックな自主規制は何やったんかって思う。
スヅ、恐ろしいおヒトや。」
ぶあははあああああっっっ!
シバが派手に吹いた。くの字になって、バカ笑いしながら膝小僧バンバン叩いて、アホ男子まる出しや。
「も、五月蝿いわ、オマエ。アッチ行き?!」
離れようとするオレに、シバが耳打ちした。
「折角なんじゃけ、ガンバリ?」
ニ、と笑ってシバは行った。
わかった。
何をどうすることか、わからんけど、
オレ、ガンパってみる。
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