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第2話
インターネットの中にはいろいろな趣味の持ち主がいて、いろいろな人が、好きなテーマでホームページを作っている。「ねこ」の ページ、「バイク」のページ、「つり」のページなどはオーソドックスな部類で、変わったものになると「みどり亀」のページ、「シーモンキー」のページ 、「足の指の又にたまる垢」のページなど、とんでもないページがわんさとある。
そんな中で数も多く、目立つものに、芸能タレントのファンサイトがある。売れていないタレントでも、調べてみると8~10のファンサイトがあり、売れている芸人やタレントなら、検索すれば30~40のファンサイトがすぐに出て来る。
ところで、どんなサイトを運営していても、嫌がらせメールや敵意のあるメールの十や二十は受け取るものだが、ファンサイトの運営者もやはりこれにはいやな思いをしているようだ。ライバルタレントのファンが嫌がらせメールを送ってくる――のではない。実はそうでなく、自分が応援しているタレント本人の事務所から送られて来る、というのがほとんどのケースだ。
さまざまファンサイトを調べてみると、2つの種類がある。ひとつは、タレント事務所が直接運営する『公式サイト』。もうひとつは、ファンが自主的に作るサイト。いってみれば、勝手に作りました、的なサイトだ。これを、タレント事務所側は非公認ページと呼んでいる。
事務所側にしてみれば、非公認のページほど困ったものはない。え? どうして? と思うだろう。一般の感覚で言えば、「自分の事務所のタレントを応援してくれているのだからいいではないか」と思うだろうが、事はそれほど単純ではない。
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