── 親衛隊 ──

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「藤崎君?」 藤崎はカルボナーラを食べながら俺を見ずに 「実でいいよー」 と言った。 「じゃあ、実はいつからこの学園に通ってるの?」 実はコーラを飲みながら 「幼稚園からだよ、それがどーかしたの?」 俺の方を不思議そうに見ている。 ていうかカルボナーラにコーラって… 俺もハンバーグにアイスコーヒーだけどさぁ… とりあえず、幼稚園からいるならこの学園について詳しいはず 「じゃあさ…この学園に親衛隊とかある?」 ここまで散々非王道だったんだ親衛隊がなくてもおかしくない。 「あるよ?生徒会メンバーのでしょ、風紀でしょ、後やっぱり格好良かったり、可愛い人のとかね?」 指を折りながら淡々と説明していく実に俺はずっこけそうになった。 ここまできといて親衛隊はやっぱりあるのか…そこは王道なのかよ… 「実は親衛隊に入らないの?」 少し興味があったので聞いてみると 「入ってるよ?副生徒会長のね。」 ずっこけるどころか、前転してしまいそうなんですけど… でも、実がいるなら俺も副生徒会長の親衛隊に入っておくか 「あのさ、実」 アイスコーヒーを一口飲み俺は実を見つめる。 「何?」 「お願いがあるんだけど…」
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