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あんたは!!
髪の色や肌の色は違うけど…顔は昨日の女性にそっくりだった!
その女性は俺に何か話しかけているが聞こえない…
だが、なんとなく悲しさは伝わってくる…
俺も話しかけたいが、体が言うことを聞かない…
もちろん声もでない…
もがいていると、急に服が濡れて不快感が襲った。
視界は星空へと変わり…
空腹と不快感に襲われた…
なにが起こったかまったく解らない…
一瞬我を忘れた。
でも、次の瞬間
喜びが胸に溢れた!
人だ!妙な格好をしているがたしかに人だ!
大丈夫か兄ちゃん?
はい!大丈夫です!
兄ちゃんも町へ向かってるのか?
まち?
この先のコロニーだよ
ころにー?
なんだよ、知らないで向かってたのかよ!
見たところ上層階級の格好をしてるが…ホームはどこだ?
ホームって家のことですよね?新宿です。
しんじゅく?んなホーム聞いたこと無いな…まぁいいや、迷子みたいだから近くの町まで送ってやるよ!ま、貰うもんはもらうけどな(笑)
まぁ仕方ない…日払いで貰ったからそこそこ有るし…多分逃したら死ぬだろうな…
お願いします!
あ、そういえば未だだったな。俺は矢崎ってもんだ!よろしく!
えっと…花田っていいます…
お!お前も旧日本人か!奇遇だな(笑)
旧日本人?なんですかそれ…(ぐぅ~)
腹減ってんのか?仕方ない…
出発前に軽く食うか!なーに、金はいらねぇ(笑)
といいつつ、矢崎さんはカバンから袋を出した。
花田はなに食べるんだ?
え?なにがあるんですか?
矢崎が不思議そうな顔をしている…
矢崎は返事の代わりに
飴玉の袋をよこした…
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