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数日後に別のハンターが彼の遺体を持ち帰って来て、彼が魔物に殺された事を知った。
きっと獲物を追って深い所に足を踏み込んでしまったのだろう。
奥には魔物がウヨウヨしていたから。
遺体は噛み千切られ引き摺られ、森の入口まで戻って来ていたそうだ。
奥には入って来るなと言う見せしめだろう。
そう言えば俺は森の深くで暮らしていたが、魔物からは襲われずに済んでたんだけどな。
あいつ等には人間と魔法使いの見分けがつくらしく、俺は直ぐに見破られ、何故か魔法使いが人間から追われているのを知っていて、仲間の扱いをしてくれたのだ。
元々魔法使いが不要な殺生を嫌った種だったのも幸いした。
だから俺は魔物と動物の違いを話せる魔物に教えて貰い、動物を刈って暮らしていたんだ。
ええと、魔力を探して感じ取る……魔力探知だったかな?
それが出来る様になっていたから、遺体に魔物の魔力を感じて、魔物がやった事なら仕方が無いと思った。
が、周りの人間はそうではなかった。
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