2話

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◇ 朝6時半、起床。 それからごはんをテキトーに作って新聞を読みながらゆっくりと朝を過ごすのだが、今ではそれにプラスαが追加された。 「おい、起きろ」 「……うむん」 「うむん、じゃねぇ。起きろ、クソ眼鏡」 べしっ、 頭を強く叩く。 「あいたたた…」 「目、覚めたか?」 「すっごーく…」 「仕度をちゃっちゃっとしちまえ」 まだ眠たまなこな眼鏡はようやく眼鏡をかけた。ちなみにコイツの名前は安田晴彦といい、お人好しのマイペースドジ男。 何よりも妹の旦那でひょんなことから一緒に暮らし始めた。どうして俺が…と思う日々だ。 俺は寝癖だらけの眼鏡に背中を向けてリビングに戻った。
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