2話

10/21
前へ
/99ページ
次へ
聞きたいオーラ満載の社長に観念する他ない。喫煙所なんかで電話に出た自分を責めるしかないのだ。 この男の顔にはヒマと書いてあるのが分かった。 「なんか修羅場っとったで、電話の相手は彼女なんか?それともお嫁さん?」 そうだ、そっから話さないといけないんだ。 「違います」 「そないやったら…ま、まさか浮気相手か?それとも不倫相手?」 「違います」 「じゃあ誰なんや!迎えがどうこう言うとったけど」 めちゃめちゃ聞いてんじゃねぇか。 「妹の旦那」 「……へ?」 そりゃあそうだ、フツーに考えて訳がわからん話だろう。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加