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聞きたいオーラ満載の社長に観念する他ない。喫煙所なんかで電話に出た自分を責めるしかないのだ。
この男の顔にはヒマと書いてあるのが分かった。
「なんか修羅場っとったで、電話の相手は彼女なんか?それともお嫁さん?」
そうだ、そっから話さないといけないんだ。
「違います」
「そないやったら…ま、まさか浮気相手か?それとも不倫相手?」
「違います」
「じゃあ誰なんや!迎えがどうこう言うとったけど」
めちゃめちゃ聞いてんじゃねぇか。
「妹の旦那」
「……へ?」
そりゃあそうだ、フツーに考えて訳がわからん話だろう。
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