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「千晃からよくお話は聞いてて口は悪いけど自慢のお兄さんだって。まさかこんな形で会えるなんて思ってもいなかったです」
「………」
「千晃が奈々ちゃんとここに来た時はびっくりしました。まさかお母さんになってるなんて!幸せそうで…ほんと」
切ない目なんかして浸ってんじゃねぇよ。
「やめろ。アイツの話なんてどーでもいいだろう。お前になんぞ話されてたまるか」
「…す、すみません」
「んむぅ…篠しゃん?」
膝の上で寝ていたチビが眠たそうな目を擦りながら起き上がる。
「チビ、帰るぞ」
「篠しゃん…抱っこぉ」
「お前抱っこ好きだな」
「篠しゃんの抱っこがしゅき」
チビが手を伸ばすから俺は仕方なく抱っこすると小さな手で俺にしがみついた。
「ショータロ先生バイバイ」
「うん、奈々ちゃん!また明日ね。篠宮さんもまた」
「……ああ」
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