2話

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それから家の一番近くにあるスーパーに俺はチビと来ていた。抱っこしたままだったが、さすがに邪魔なので下ろすと駄々をこねる。 「篠しゃん抱っこぉー」 「重い、邪魔」 「やぁ」 「チビ、今日の夜ご飯は何が食いたいんだ?」 「ハンバーグ!」 「はあ?昨日食っただろ。今日は麻婆豆腐だな」 手際よく食材を入れていく。その間チョコレートをせがまれたので一つだけ買ってやると満足そうにしていた。 「ウインナー!」 「声がデケェ。お前の好きなトマトもあんぞ」 「いやぁ!キライ」 ミニトマトを見せたら嫌そうにブンブン首を振る。それからウインナーと卵とカゴに入れ、レジに向かった。 面倒くさいので今日はまとめて食材を購入したこともあり、袋はパンパンになっていた。
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