デリヘルメリーさん

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デリヘルメリーさん 第一夜  『もしもし? 私、メリーさん、  今、駅にいるの・・・。』  「・・・? 君はメリーさんっ・・・て言うのかい?  か、かわいい声してるねぇ?」  『・・・・・。』 メリーさんは電話を切った・・・少し怪訝な顔をしている。  『もしもし? 私、メリーさん、  今、あなたのアパートの下にいるわ・・・。』  「待ってたよぉ! 近くに来てくれてるのかぁ?  ね、ねぇ? 君いくつ? 今、どんな格好なの?」 メリーさんは電話を切った・・・ あからさまに嫌そうな顔をしている。  『もしもし・・・。  私、メリーさん、  今、あなたの部屋の前にいるんだけど・・・。』  「ああぁ、嬉しいなぁ! は、早く!  鍵は開いているよ!  ちらかってるけど気にしないで・・・!」 メリーさんは電話を切った・・・。  こいつはヤバい・・・、  メリーさんの本能がそれを告げていた・・・。
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