デリヘルメリーさん

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  メリーさんは男に足をからめる・・・。 そして男の顔に唇を近づけて、 ゆっくりしゃべる。  「んー?  相性がよかったからかなぁ?  気持ちよかったぞ?  ・・・あとは、昔の知り合いにあなた、  なんか似てんだよね?  ・・・ダメかな? そんな理由・・・。」  「いや・・・光栄だな。  でも・・・そんなこと言われちゃうと、  本気になりそうでヤベェ・・・。」  「くすくす・・・それが狙いだったりして・・・あ。」  「ん? どうしたの?」 男はそう言いながら、 メリーさんの柔らかい唇にキスをする。 二人は軽く舌先をからませる・・・、 だがメリーさんはどうでもいいことかのように・・・、  「え・・・いや、  あなたの後ろに女の人が・・・。」 見ると、 そこには男の彼女が、 鬼のような形相をして立ち尽くしていた・・・。 彼氏を驚かせようと、 連絡なしにいきなり訪ねてきたようだ。  「あっ!!  ・・・おまえ・・・そ、それ・・・  いやこれはぁっ!!」 階下の住人は、 上の部屋で複数の男女の怒声と叫び声を聞いたらしい。 警察が踏み込んだときには、 二人の男女の死体が部屋に転がっていた。 そしてメリーさんの犯罪歴がまた増えた。   「正当防衛よっ!!」  
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