第1話 前兆

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俺の名前は、折月 大河 (おりづき たいが)。 訪問販売の営業マン。 今の会社に勤めて約3年。今年で27歳になる。 このまま一生この会社で働くのだろうか。 折「ふぅ~。課長、かなり怒ってたな。ってか、いつもなら、寝過ごしたりしないんだが。なぜだ?」 今は会社近くの公園で、ひと休みしている。 公園には、子供連れの、ママさん達が井戸端会議している。 折「幼稚園児ぐらいか?そういえば、俺もあの頃は、戦隊ヒーローに憧れてたな。もしかしたら、自分は特別な力があるんじゃないか…って。」 それが今は、只の訪問販売員…… ドクン!! 折「ぐぅっ!……なんだ、頭が割れるように、痛ぇ!!」 ……れわれ……みを……かんげ…… 折「何だ…誰だ……俺に言ってるのか……」 わたし……は……あな……ってた… 折「あああああ…頭が…割れる。や、やめろ、俺に話しかけるな!!!」 うわぁぁぁああああん。ママーーー。 折「……痛みが、引いた。ハッ!?」 どうやら、俺は急に叫びだしたらしい。 公園にいる、お母さん方が奇怪な目でコチラをみていやがる。 当分、ここには来ることが出来なさそうだな。 不審者扱いされかねん。 俺は一服を終えて、また仕事に戻ることにした。
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