第1章

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あの時言えなかったコトバが今なら言えそうな気がするから。 どうしてあの時キミの手を離してしまったのか。 暑い夏の日、けたたましく鳴く蝉の声を聞きながら、キミの手を引いて神社の階段を登ったね。 御堂の縁側に座ってソーダアイスをかじったっけ。 海上に浮かぶ花火を見ながら、はぐれないようにぎゅっと手をつないだね。
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