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私が好きなのは、彼の親友。 彼が好きだったのは、私の親友。 周りからはよく勘違いされる、と彼はいつも冗談めかして笑っていた。 吹っ切りたいようで、なかなか未練たらしい心が湧いてくる。似たような人は確かにいるけど、やはり、あの人がいい、のだろう。 鳥の声と、少し早めの蝉の声。微酔の残る朝。 光のなかに浮かぶ笑顔は、2年前の眩しさのままだ。 (Fin.)
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