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学園祭や体育祭なんかでは、こうやって普段話さないような人とも協力するけど、それとも違う楽しさ。
今日、お祭りに来て良かったな。
「うーん、私は甘いものを食べたいけど。杉本くんは何がしたいとかある?」
「え?お、俺?あ……うん。じゃあ、あれとか……」
理恵がそう尋ねると、健司が指差したのは……手相占い。
しかも、「機械があなたの手相を占います」と書かれていて、ちょっと面白そう。
「何も祭りに来てまで手相を占わなくても良いだろ。とは言え……手相を見てもらった事なんてないから、一度占ってもらっても良いかもな」
「とか言って。本当は占ってほしいんだよね?顔が笑ってるよ?」
翔太はわかりやすいんだよね。
興味を持った事には目を輝かせて、挑戦しようとするからさ。
「なかなか面白そうじゃん。だったら、皆占ってもらおうよ。面白い結果が出るかもしれないし」
何か企んでいるような含み笑いを見せて、留美子が皆を見回す。
一体何を考えているのかわからないけど、ろくな事じゃないような気がしてならない。
「じゃあ決まりだね。占ってもらおう」
健司の提案でする事になったけど、私も生まれて初めての手相占いにドキドキしていた。
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