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「まず、男からやんなさいよ。当たってるかどうか、確かめてあげるからさ」
留美子がそう言って、男子から占う事に。
まずは、ソワソワしている翔太から。
「なるほど、この上に手を置くのか。男は右手……こ、これで良いんですか？」
お店の人に尋ねながら、手順通りに動く。
そして、占いの結果が書かれた用紙が機械から出てきたようで、お店の人に手渡され、隣の占い師の前に移動した。
「うんうん、努力が結果となって現れるから、認められなくても頑張る事は大事だよ。あとは……うん？今年中に大きな試練があるね。頑張って乗り越えるんだよ」
占い師にそう言われて、自分の手をジッと見詰める翔太。
そんな事を言われるんだと、今から何を言われるかちょっと不安。
「終わったなら変われよ。おっさん、見てくれ」
翔太を押し退けて、次は高広が手を出した。
左手には紙が持たれていて、既に機会での占いは終わったのがわかる。
「キミは……強い意志を持ってるね。だけど、今年中に試練が……おや？さっきの子と同じ……まあいい。とにかくその試練を乗り越える事を考えるんだ、いいね」
「なんだよ、翔太と変わらねぇな。誰がやっても同じ結果が出るんじゃねぇの？」
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