逢魔高校盗撮事件

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「あ、あの、高校は『K』じゃなくて、ハイスクールだから『H』じゃないんですか?」 「んなこたぁ、今はどうでも良いだろ!」 こいつも翔太も、不思議なくらいズレてやがるぜ。 もしかして、俺がおかしいのかと思っちまうくらいに。 「大声を出すのはやめたまえ。まあ、我々の活動を止めに来たわけではないようだし、キミ達も見学して行くと良い。そうだ、名乗るのが遅れたね。僕は三年の松崎広夢(マツザキヒロム)だ。生徒会副会長をしているけど、知っているかな?」 いや、知ってるとか知らないとか以前に、こんなやつが生徒会の副会長でうちの学校は大丈夫なのか? こいつを選んだやつらも頭おかしいんじゃねえの? 「せ、生徒会の副会長が、一体どうしてこんな犯罪まがいの事を。他の生徒に示しがつかないでしょう」 もっと言ってやれ、翔太。 こいつらには、人として大事な物が欠けているに違いないぜ。 「だからこそ、他人に話されると困るのだよ。それにね、見たまえ彼らを」 真面目そうに話しているけど、とんだド変態だぜ、この先輩は。 鼻の下を伸ばして盗撮や覗きをしているやつらを指差して、誇らしげに話し始めた。
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